Case study #02「WEAR YOU ARE」

衛星画像でTシャツをつくっちゃおう! 『WEAR YOU ARE』誕生秘話

自分の生まれ故郷だったり、思い入れのある町だったり、単純に地形の美しさが際立つ土地だったり……日本のなかから自分のお気に入りの場所の衛星画像を自由に選んで、Tシャツやスマホケースに全面プリントし、購入できるサービス『WEAR YOU ARE』。

2017年6月のローンチとともに多くのメディアやインフルエンサーに取り上げられたこちらのサービスは、どういう目的でスタートし、どのようにプロジェクトを進めていったのか。

今回、衛星画像を提供したRESTEC(リモート・センシング技術センター)の田中志穂さん、制作・販売プラットフォームとなった『SUZURI』を手がけるGMOペパボの鈴木翔太さん、システムのインフラ周りを手がけたFUTUREKの山﨑賢志さん、プロジェクトの発案者である dot by dot のクリエイティブディレクター 谷口、 プロデューサーの関、デザイナー 高谷が再び集結。これまでのプロセスを振り返るとともに、今後の展望について語った。

『WEAR YOU ARE』制作プロジェクトメンバー
一般財団法人 リモート・センシング技術センター
ソリューション事業部 事業開拓課 主査 田中志穂さん
GMOペパボ株式会社 EC事業部 SUZURIチーム リーダー 鈴木翔太さん
株式会社FUTUREK プロデューサー 山﨑賢志さん
dot by dot inc. クリエイティブディレクター/CCO 谷口恭介
dot by dot inc. プロデューサー 関賢一
dot by dot inc. デザイナー 高谷優偉

もともとは、お蔵入りしかけた企画だった?

左から、高谷、谷口、関

左から、高谷、谷口、関

プロジェクトを始めた経緯から教えてもらえますか?

谷口恭介(以下、谷口)
もともと数年前から企画はあったんです。そのときはTシャツではなく扇子でした。ファッションブランドのプロモーションで、お気に入りの場所の衛星画像を扇子にしてプレゼントするキャンペーンをしましょう、と。

ただ「衛星画像を自由に選んでもらう」のが思った以上に難しかった。サービスのベースとなる日本の衛星画像も、普通に買うと一枚数万円はかかってしまうので。結局、実現しなかったんですが「アイデアはおもしろいよね」という話になり、ストックしておいたんです。

その後、アイテムを扇子からTシャツに変更し、『地図T』という企画でファストファッションブランドへ提案することも検討したんですが、こちらもカタチにはならなかった。

関賢一(以下、関)
それからは「企画はあるけど、クライアントがいないよね」と、なんとなく頭の片隅に置いたまま月日が流れていきました。

再び話題に上ったのは、2016年5月です。なんとなく社内で「自社プロジェクトをやりたい」という機運が高まって、色々と過去企画を棚卸ししたときの候補のひとつが『地図T』だったんです。

他の候補との検討の末『地図T』をやることになったんですけど、たまたま衛星画像を取り扱うRESTECさんを見つけていたので、「まずはこちらに問い合わせてみよう」と。同時に、谷口がSUZURIさんとコネクションがあったので、「一度アクションしてみよう」と。その2つが最初のきっかけですね。

RESTECって普段は dot by dot のような会社とのやり取りは少ないと思うのですが……最初の問い合わせがきたときはどう思ったんですか?

田中志穂さん(以下、田中)
「怪しいメールがきた」って一瞬社内がざわつきました(笑)。

でも、RESTECとしても過去に「衛星画像のデータをもっと有効活用できないか」と検討したことがあったんです。だから、力になれるかもしれない、とお答えしました。


私たちとしても予想していなかったポジティブなお返事をいただいたので、「じゃあすぐに打ち合わせをさせてください」という話になりました。

SUZURIさんにも同時進行で相談していて。個人的につながりがあるバーグハンバーグバーグの山口さんご夫妻に声をかけて、鈴木さんの前任である岡田さんという方との飲み会をセッティングしてもらいました。

鈴木翔太さん(以下、鈴木)
偶然にも、岡田がものすごいTシャツマニアなんですよ。


そうそう。だから、やたら盛り上がりましたね(笑)。

このタイミングで大きな懸念を解消できたのも大きかった。実は、1〜2年前に別の企画でTシャツをつかったプロモーションを考えていたときに、フルグラフィックTシャツをつくれそうな会社に相談したことがあったんです。

でも、コストの兼ね合いで諦めざるを得なかった。当時SUZURIさんではフルグラフィックTシャツをつくれなかったので、同様の事態が起きてしまうのではないか、と。

すると、飲み会の席で岡田さんが「実は、1ヶ月後にSUZURIさんでフルグラフィックTシャツをつくれるようになるんです」とコッソリ教えてくれて。タイミングがものすごくよかったし、自分たちだけではどうにもできなかった部分をクリアできることがわかって、プロジェクトにものすごくドライブがかかっていきました。

FUTUREKさんとは?

谷口
FUTUREKとは昔から一緒に仕事をしていたんです。自社プロジェクトをやりたいという話もずっとしていて。「かなり手弁当になる部分は多いですが、一緒にやりませんか?」と声をかけて、協力していただきました。

山﨑賢志さん(以下、山﨑)
FUTUREKとしても、受託の案件だけではなく自社プロジェクトをやろうという風潮があったので。最初は「一緒に衛星画像のフルグラフィックTシャツつくろうよ!」というライトな誘いだったんで、「いいですね。やりましょう」と。半分ノリみたいな感じでしたが(笑)。

組織の垣根を越えて方向性をすり合わせていくために

dot by dot 社内の体制はどのようにつくっていったんですか?

谷口
発案者は僕、プロデューサーは関で決まっていたので、あとはデザイナーだよね、と。高谷に「やりたい?」って聞いたら「やりたい」って言ったので、すぐに決まりました。

高谷優偉(以下、高谷)
FUTUREKの山﨑さんじゃないですけど、おもしろそうだったので、僕もノリで「やりたいです」と(笑)。


会社としても、代表の富永にそこそこのリソースは使うことになると話しました。そして「dot by dot のようなクリエイティブカンパニーがファッションブランドを立ち上げることは大きなブランディングになる」ということと「4社合同でプロジェクトを進めていくことは僕自身のプロデューサーとしての経験値になるし、会社にも還元できる」ということも伝えて。きちんと社長決裁もとりましたね。

いよいよチームが結成されたわけですが、4社が連携をとってプロジェクトを進めていくことはカンタンなことではないように思いますが……。


そうですね。それぞれの認識がズレないように方向性やマイルストーンはきちんと定義して進めていけるようにしました。

オールスタッフのキックオフミーティングで使った企画書のタイトルも「衛星画像を用いた商品開発企画」と、あえてカタめのものにしたんです。というのも、今回は「サービスを開発する」という表現がなんとなく言葉としては軽く感じていて。これから取り組むべきは「商品開発をする」ことだと自覚的にするために意識したポイントです。

このサービスで必要なのは‟Tシャツそのもの”というよりも、Tシャツができるまでのストーリーなんですよね。サービスの世界観のようなビジョンに関しては、発案者である谷口からみなさんにお伝えしました。

開発についても教えてください。まず、何から着手していったんですか?


まずはサンプル制作です。「RESTECさんからいただいた衛星画像データをもとにデザインして、SUZURIさんでテストプリントする」を繰り返していました。

そういえば、SUZURIさんではかなり試し刷りもさせてもらって鈴木さん自身のリソースも多く割いていたと思うんですが、社内で後ろ指さされるようなことはありませんでしたか?

鈴木
意外と大丈夫です。かなり試し刷りしていたので、ちょっと胃は痛くなりましたが(笑)。当然プレッシャーはかけられましたけど、こまめに進捗報告していましたし、社内のミッションである「SUZURIを育てる」ということにも全力で取り組んでいたので。

谷口
試し刷りしていた頃のTシャツは、こんな感じですね。まだ衛星画像のプリントがぼんやりしている。さすがにこのクオリティだと世の中には出せないので、そこはRESTECさんに解像度の高い画像をもらって解決していきました。2016年の7月から9月にかけての話ですね。

当初「衛星画像は高額だ」というお話もありました。コスト面はどのようにクリアしていったんですか?

田中
実は、『WEAR YOU ARE』に使用されている衛星画像は少し古いものなんです。

衛星画像は日々撮影されています。そうすると新しいデータは買ってもらえますが、古いデータはどんどん貯まっていってしまう。「衛星画像としての価値はあるのに、買い手がつかない」というのが、社内の課題のひとつでした。

だから、今回こういうお話をいただいたので思い切ってぐっと価格を抑えて提供しました。本来ならカンタンに値下げはできないんですけど、以前から社内で「何か衛星画像でグッズをつくりたいね」という話もありましたし。画像自体の質はものすごく高いので、うまく使っていただきたいなと思いまして。

RESTEC 田中さん

RESTECでこういうプロジェクトに関わるケースってすごくレアだと思うんですけど、田中さん自身がギャップを感じたことはなかったんですか?

田中
ギャップというより、スピード感の速さには驚かされましたね。私もですが、RESTEC全体がみなさんのスピードの速さに戸惑ったというか。

でも、RESTECの人たちは衛星画像好きが多いですし、衛星画像が世に出ていくこと自体はとても嬉しいことなんです。プロジェクトが進行するにつれ、社内のファンはものすごく増えていきました。途中からは「早く実装して」という人も出てきて(笑)。

理想的な関係性じゃないですか。dot by dot としてはどんなことを意識していたんですか?


プロジェクト進行的には、2週間に1回のペースで定例会議をしました。10月のキックオフ以降、決まっていないことも多々あったので、それぞれ問題を洗い出して1つ1つつぶして前に進めていくというスタイルです。

みんなゴールイメージは共有できていて、有機的協調的に進められたので、それほど苦労はしませんでしたね。あまり dot by dot がリードしたという感覚もないです。

ただ、FUTUREKの山﨑さんと高谷に関してはテクニカルなところで問題があって。そこをクリアしていくことに時間がかかりました。

700枚近い衛星画像と向き合い続けた1ヶ月

テクニカルな点での苦労ってどんなことがあったんですか?

高谷
当初は、いただいた衛星画像をタイリングして、境目を加工して…くらいに思っていました。でも、いざ衛星画像をつなぎ合わせていくと少しずつズレていることに気づいたんです。

田中
衛星画像って、人工衛星が動きながら地球を撮影しているので、そのまま地図にしようとすると若干ズレてしまう。私たちにとっては当たり前のことだったので、最初に「ズレてるんですけど」と言われたときは戸惑いました。他にも雲があったりなかったり、色味が全然違ったり……。

そのあたりってどう解消していったんですか?

高谷
なるべく撮影した日付が同じものでキレイに並んでいるところをいただけるようにお願いしました。いただいた画像を1枚ずつチェックして、雲が多いところとか、富士山のようにみんながやりたくなるようなところとかは、雲が何もかかっていないものを別途用意していただきましたね。

田中
2〜3ヶ月ズレると、緑の色も全然変わるんですよ。だから、最初にお渡ししたものと色が違うものは、その周辺の画像も一緒にお送りして。

谷口
合成した衛星画像が隣のものと合っているかを確認するためにFUTUREKさんがツールをつくってくれたんです。このツールがなかったら、たぶん完成しませんでしたね。

全部で何枚くらいの衛星画像を使用しているんですか?

高谷
ベーシックなもので302枚です。あと、フィルターで4パターンあるので、それぞれ確認して。ベーシックな色だと見えない境目が、モノクロにしたら見えるってことがあって、そういうものは別途対応しました。だから、1ヶ月で合計700枚近くの画像を加工したと思います。


……よく生きてたね(笑)。

すごいですね……山﨑さんは、こういう高谷さんの状況を見て、ツールをつくろう、と。

山﨑
そうですね。最初にRESTECさんからもらったデータが11度傾いていたので、(実装するには)一度全部座標データを元にタイル状にマッピングしなおした画像を生成する必要があり、フロントエンド担当の辻本がそのツールをまず開発しました。また、最終的に302枚という数があることはわかっていたので、もらう度に変換するのは非効率すぎる。

さらに、細かい話をするとフロントエンドで表示する部分とサーバ側で合成する部分の2種類の画像が必要だったんです。しかも同じ画像でもそれぞれサイズが違うという。この手間を少しでも解消するために、内部的に別の自動生成ツールも作っていました。

FUTUREK 山﨑さん

高谷
結局、地球が丸いから、衛星画像を並べるとどこかで若干のズレは生じてしまうんですよ。衛星画像には、ジオタグという撮影した場所の緯度経度データが書き込まれているんですが、そのとおりにタイリングしてもツール上ではうまくいかなかったんです。

山﨑
だから、事前にジオタグをGoogleマップ上に配置して、ピクセル座標に変換し、そのデータを元にツール上で画像をマッピングしていきました。

すごい……!しかし高谷さんはツールがあったとはいえ、他のお仕事との兼ね合いも難しかったのではないですか?

高谷
この1ヶ月間は衛星画像の加工に集中させてもらいました。

谷口
高谷は、社内的にもデザイナーとして貴重な戦力なので「外注したほうがいいのでは?」という話になったんです。でも、高谷のノウハウを伝えることが難しいという…。だから、衛星画像に専念してもらいました。


高谷は普段、東京にいなくて、大阪で在宅勤務しているんですよ。FUTUREKさんも新大阪に本社がある。だから、よく高谷がおじゃましていたみたいですね。

山﨑
大量の画像をやり取りしなきゃいけないので「もうハードディスクで直接手渡ししたほうがいいよね」という話になりまして(笑)。でも、そのとき高谷さんはわざわざ試作のTシャツをもってきて場を盛り上げてくれていました。

山﨑さんにとって苦労したのはどのあたりでしたか?

山﨑
そうですね……強いて言うなら、『WEAR YOU ARE』の入稿データに使う特殊すぎるサイズの画像をサーバ側で表示させたことですね。

SUZURIのAPIが指定する画像サイズが6000pxで、ものすごく大きいんです。これまでの画像合成案件の実績はあるんですけど、今回はTシャツにフィットしてキレイに見えないといけないから、大きな画像をサーバ側でつくることになって。バックエンド担当の新村がかなり苦労しましたね。


『WEAR YOU ARE』でユーザーさんがデザインして、『この商品を購入する(SUZURIへ)』をクリックすると、以前はSUZURIで表示するデータと入稿するデータを一度に生成していたんです。でも、転送量も増えるし、表示にも10分くらいかかっていた。だから、どうにかして時間を短くできないか、と。

谷口
SUZURI エンジニアの川合さんから「毎回入稿データを送る必要はない」とアドバイスをもらったんです。確かに買うつもりはなくてもデザインを楽しみたいというユーザーさんも多いんですよね。だから、表示データは小さいサイズの画像にしました。だいぶストレスが軽減されたと思います。

ちなみに、日本地図の外の領域をボーダーのデザイン処理をするというのは私のアイデアです。手前味噌なんですが、かなりのファインプレーだったと思います(笑)。


自分で言っちゃったね(笑)。

谷口
地図がない部分ってネガティブになりがちですが、デザインにすることであえて取り入れている人もいるんですよ。ネガティブをポジティブに変換できたという意味では……

高谷
ファインプレーですね、間違いない(笑)。

『WEAR YOU ARE』のこれから

ローンチしてからのお話も教えてください。


まず、2017年6月6日に告知せずにサイトを公開。プレスリリースは翌日に配信できるように準備を重ねていました。

「ファッションブランドを立ち上げます」という、今までの dot by dot にはないリリースだったので、実際にモデルさんに着用してもらってLOOKをつくって…さらに4社共同のリリースだったので、それぞれの足並みを揃えるところは結構大変でしたね。

ただ、リリース直前にSUZURIの鈴木さんから「セールをやりましょう」と提案いただいて。これがスタートダッシュにつながったと思います。

鈴木
最初僕は3,800円くらいで提案していたんですけど、部長が「工場にも協力してもらってギリギリまでいこう」という話になって、確か3,500円という価格で。


僕らはローンチにいっぱいいっぱいになっていたので、完全に甘えてしまいましたね(笑)。ただ、あのセールがなかったら、ローンチ直後の爆発力はなかったと思います。テレビや雑誌がたくさん取り上げてくれて。アイテムもたくさん売れていましたよね。

鈴木
工場も想定のキャパシティ以上に注文が入ったので、結果お待たせすることになってしまい、ご迷惑をおかけしてしまいましたけどね……。セールの難しいところです。

ただ、GMOペパボ社内はみんなテンションが高かったですね。何よりサイトがめちゃめちゃカッコいい。これまでのSUZURIにはできないデザインだったので。社員のなかには「これからSUZURIもこういう方向で」っていう人もいたりして(笑)。

社内のファンも多くて、着ている人は多いですよ。社長もすぐに買ってましたし。

GMOペパボ 鈴木さん

GMOペパボ 鈴木さん

あと…個人的には『WEAR YOU ARE』のリリース直前まではSUZURIの流通額自体がちょっと落ち込んでて、すごく焦っていたんです。でも、『WEAR YOU ARE』で認知度はアップして、流通額もアクティブなアカウントが増えたので本当に救われました。SUZURIは、“『WEAR YOU ARE』様様”です(笑)。

工場の生産が追い付かないところはどのように対処していったんですか?

鈴木
「正直このぐらい時間がかかります」ということを、逐一連絡するしかないですね。Tシャツのプリントって、工場でスタッフが一枚一枚手動でやってくれているんですよ。彼らに無理強いはしたくないので……。

誠実に対応していくということですね。dot by dot やRESTECとして、反響につながった要因って何だと思いますか?


うーん……広告仕事の経験上、これはある程度話題になるだろうという自信はありました。ただ、蓋を開けてみたら想定を大きく超えてきたのには驚きましたね。

田中
私たちにとっては初めての試みだったので、事前の想定は正直全くわかりませんでした。でも、同じような業界の人たちから「やられた」「その手があったか」みたいな反応があるので、すごいことなんだと思っています。

あと、うちの社内の人は相当買っています。自分たちが加工している衛星画像を着られるのが嬉しいみたいで、この企画には本当に感謝していると思います。


このプロジェクトの価値って、ひとつはそこだと思うんですよね。そこまで使い勝手が良くなかった衛星画像をきれいに使えるカタチにして、買った人たちが喜んで利益を生む。そういう循環がつくれたのはいいことなんだろうなと思います。

山﨑
高谷さんが、満足そうな顔してる(笑)。

高谷さんはいかがでしたか?

高谷
燃え尽きましたよね。ローンチギリギリまでテストしていましたから(笑)。

発案者である谷口さんの手応えについても教えてください。

谷口
コンバージョンがすごいんですよ。来訪者のうちの約25%がデザインして、そのうちの10%が購入してくれているんです。「つくる」という体験をしたら、かなりの確率で購入してもらえる。いい設計ができたと感じています。

ただ、まだまだ一般には知られていないなと思うので、利用シーンなども含めて新しく提案していかなければいけないと思っている次第です。

では、最後に今後の展開について教えてください。

谷口
僕はどんどんアップデートしていきたいと思っています。先ほどお伝えしましたけど、来訪者のうちの約75%の人はつくっていないという事実があるので、つくらずにプリセットのデザインを選べるという機能を追加しました。

今後は「あの人がつくった」という切り口なんかも加えていけば、さらに選ぶ楽しみは増えていくんじゃないかと思っています。


昨年の九州北部豪雨のときはチャリティーもやらせていただきました。土地に根ざしたサービスなので、地方に対して何か貢献していきたいとも考えています。

とは言っても、大きく収益を上げていかないとみんながハッピーにならないので、ビジネス的なオプションは準備しています。たとえば、地方自治体さんのイベントで使ってもらえるように単一デザインの大口発注で原価を抑えた形で提供できるようにしていく、とか。

あとは世界ですよね。今、RESTECさんにチャレンジしてもらっているところでもあるんですが、日本から世界に展開できれば販売数は数十倍に跳ね上がるでしょう。これも並行して準備を進めています。

個人的にはアウトドアが好きなので、その方面とコラボしたいです。たとえば「山小屋のお土産にする」とか、「アウトドア系のメディアとコラボする」とか。

鈴木
サービスラインももっと追加していきたいですよね。

谷口
実はこの6月から、既存の「全面プリントTシャツ」に加え、新たなデザインで「ロングスリーブTシャツ」「スウェット」「ベイビーロンパース」の選択が可能となったんです。そして、これまでハードケースのみの取り扱いだったスマホケースも「ウォレットフォンケース」タイプが追加されています。


https://wearyouare.jp/select/#list_1&productType=2

おお…ますます楽しみですね。期待せずにはいられません。

谷口
最後にオススメのつくり方を紹介させてください。

思い入れのある土地でつくるというのもいいんですが、地図の色や柄で選ぶのがいいんですよ。日本もグリグリと見ていると、ものすごく変化する。いろんな土地の衛星画像を見て、お気に入りの色や柄を探してみるとおもしろいですよ。


「衛星画像ってそもそもカッコいいよね」というのが、谷口がこの企画を考えた動機なんですよ。その想いが原動力になってここまで走ってきたので、カッコいい柄や色で選んでみるのはオススメです。

谷口
あと、Tシャツに載せる文字は凝らない方がいいです(笑)。

細かいところまでありがとうございます(笑)。『WEAR YOU ARE』のこれからがますます楽しみになりました。